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乳がん体験記⑱手術後2日目のドレーンちゃん

2017/07/13




手術後2日目

左胸乳がんの切除手術をして2日が過ぎました。少し熱っぽいものの、眠れないほどの痛みもなく、経過は良好なようです。点滴を外してからは、痛み止めも飲んでいません。もっと痛いかと思っていたので、拍子抜けしているくらいです。

まだドレーンちゃんをぶら下げたままなので、病棟からは出ずに外科の階をお散歩したりします。だって、ドレーンちゃんの先には血みどろビニールバッグがあるのです。これ持って売店とか、行けないよねー。

この日は家族やお友達がお見舞いに来てくれて、面会室でジュースを飲んだりしましたが、さすがにみんな引くのでビニールバッグは紙袋に入れて持ち運びました(^-^;。子どもが紙袋の中身をのぞいて、「おえ~」だって。失礼しちゃうよ。

病院食だからね

病院でごはんを食べるのは出産のとき以来です。出産した産婦人科は地元では有名な産婦人科で、売りは「フレンチ&イタリア料理」!! なんと出産後の母たちをねぎらうため、栄養をつけるために、とってもゴージャスな食事が1週間出てきたのです。おいしかったなー、あそこの病院食は。

まあ、それはやりすぎかもしれません。普通の人が食べてもカロリー摂りすぎ、油摂りすぎじゃね?ってくらいのボリュームでしたので。今回は大学病院。期待はしないが、できればそれ以上の健闘を願いたい。

mikuratv / Pixabay

 

メニューは、

1日目 五目御飯、ししゃもの焼いたの、お浸し、炒り豆腐、お味噌汁

3日目 麻婆豆腐、おかゆ、ひじき、味噌汁

4日目 チキン照り焼き、筑前煮、お浸し、お味噌汁

5日目 五目うどん、コロッケ

こんな感じ。麻婆豆腐と味噌汁ってね。センスないわー。それでも、上げ膳据え膳で食事が出てくるこの喜びったら。料理も洗濯もせずに、一日ぐうたら寝転がって、本読んだりツムツムしたり、こっそりお菓子食べたり。なかなか楽しい入院生活ではないか。

こんな気持ちでいられるのは

でも、こんなに軽い気持ちでいられるのは、転移していなかったからだよね。もし転移していたら、傷も大きかったかもしれない、痛かったかもしれない。第一、この先の治療のことを考えて泣いていたかもしれない。

早くがんが見つかり、転移する前に手術できたことに、本当に感謝しないといけない。

これまでいろいろな検査をしました。マンモトーム生検、センチネルリンパ節生検、どれも痛かったけれど、病気をやっつけるための過程だったのです。

くわしい病理検査の結果が出るのは退院後だから、それまで緊張はするけれど、ひとまずは、感謝感謝。




でも、隣のベッドの人の話を聞くと複雑です(直接話したわけではなく、会話が聞こえてしまうのです)。骨や肺にもがんが転移をしていて、モルヒネを打ったりして痛みを飛ばしているそうです。その痛みは、のたうち回るほど辛かったのだそうです。主治医の先生と、これから自分の故郷の病院に転院するかどうかの相談をしています。病院ごとで終末医療に対する考え方も違うから、悩んでいる、というようなことを話していました。聞いたことのない薬の名前がいくつも出てきます。これまで、彼女が経験した治療の日々が、どれほど辛くて長かったのか、少し分かったような気がしました。

その人のほうが痛いし辛いから、わたしも我慢しなくちゃ、ということではないけれど。わたしより若い、きっと30代の女性が、末期がんだなんて、神さまは不公平だ。これから結婚して、家庭を持ちたいと思っているかな。仕事に早く復帰したいと思っているかな。おいしいレストランへ行ったり、旅行に行きたいと思っているかな。わたしは、退院すれば子どもたちと旅行にも行けるし、新しい仕事を探すこともできる。彼女の痛みがなくなりますように。薬が効いて、がんが小さくなりますように。話を聞きながら、わたしにできるのは、そう祈ることくらいでした。

先生が回診に来て、明日の月曜にドレーンちゃんを抜くそうです。出てくる体液がだいぶ減ってきているから、大丈夫でしょうということでした。そして、様子を見て火曜か水曜に退院できるみたいです。最初にもらった説明書には、手術後7日目に退院となっていたけど、本当はかなり早く退院させるんだ。確かに、ドレーンが抜けて、痛みがひどくなければ、入院している必要はないよね。

 




 

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